2005年09月24日
A Thousand Smiles
君にある話をしよう
貧しい小さな少年の話
少年はたくさんの笑顔を持った少女に出会った
彼が彼女の微笑を一つ一つを名付け、
彼の部屋は彼女の写真で満たされた
彼女がいなくなると、何もない部屋にはたくさんの笑顔が残っていた
さよならする最後の瞬間、彼女をしっかりと抱いて彼はこうささやいた
「忘れることなんて何もない
許せないことなんか何もない
君に会えなくなるなんて思いもしなかったんだ
後悔しないわけない
寂しくない訳ないじゃないか
だけど今はこの気持ちを抑えられるよ
君がたくさんの笑顔をくれたから」
それは12年後の出来事
明日は彼の23才の誕生日だった
彼のどうしようもない日々は、少女を撃つことで終わりを告げた
彼は小さなコンクリートのかごの中で生涯を遂げることを悔やみ、
あたりを見回して、自分の手の中には何も残されていないことに気づいた
さよならする最後の瞬間、自分自身をしっかりと抱いて彼はこうささやいた
「忘れることなんて何もない
許せないことなんか何もない
君に会えなくなるなんて思いもしなかったんだ
後悔することなんかない
寂しくない訳ないじゃないか
だけど今はこの気持ちを抑えられるよ
君がたくさんの笑顔をくれたから」
処刑台の前で自分自身をしっかりと抱いて彼はこうささやいた
「忘れることなんて何もない
許せないことなんか何もない
君に会えなくなるなんて思いもしなかったんだ
後悔することなんかない
寂しくない訳ないじゃないか
だけど今はこの気持ちを抑えられるよ
君がたくさんの笑顔をくれたから」
だから僕は大丈夫だよ
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